今日は天気もよく、前から気になっていた巌流島へ行ってきました。
乗船前に唐戸市場で少し腹ごしらえをして、いよいよ船へ。
歴史の舞台に向かう海の上。
関門橋を眺めるつもりでデッキに立ったのに、
私の目を奪ったのは、巨大な貨物船と対岸に立つ工場のアームでした。
巌流島へ行ったはずなのに、心を持っていかれたのは“そこじゃない”。
今回は、巌流島への行き方や唐戸市場の様子も交えながら、
50代ひとりで動いた一日の正直な記録を書いてみます。
門司港をやめて下関へ。巌流島へのルート変更

今回は、前からプランを立てていた、門司港と、山口県下関の巌流島へドライブ。
例のジンバルカメラも設定を少しいじったら暴れなくなったので、
こちらも持参しました。
ジンバルカメラ、相島で大暴れの記事はこちらから読めます。
50代初心者がDJI Osmo Mobile 7を相島で使ってみた|猫が警戒?リアル体験レビュー
「観光地だし、車で行ってもある程度駐車できるところあるよね?」
と、細かいことは調べずにいざ出発。
この時、ある程度調べておけば時短になったかもしれないのですが、
「これで私の中の経験値が上がったと言えばそうかな?」
ということにしておきます。
門司港は駐車場が少なくて高い
門司港に到着したのはいいんですが、
駐車場がわかりずらい。
月極駐車場はたくさんあるのに、普通の駐車場がなかなか視界に入ってこない。
「駅近なのに市営の立体駐車場とかないの?」
と、駅のすぐそばで見つけたのですが、満車でした。
ネットで検索しても駅近だと本当に少ない。
その上料金設定が若干高いような気がします。
気のせいかな?
週末だったせいもあり、観光客も多めです。
実は、
門司港から船に乗って唐戸→巌流島
と構想していたのですが、ちょうど昼時。
門司港駅から少しずつ
観光客が映えスポットに向かってくるのを見ながら
「もうこれは門司港ルート変更して、下関に行った方が早いかもしれない。」
と、関門海峡トンネルを抜けることにしました。
関門海峡トンネルを抜けた方が結果的に近道だった
今回の目的は巌流島。
特に門司港にこだわっていなかったのもあったので
関門海峡トンネルを利用して下関方面に抜けてみました。
結果、到着するのが思っていた以上に早かったので
・船を待つ時間
・門司港から唐戸までの乗船料
この辺を節約することができてよかったです。
門司港から唐戸ターミナルまでは船で5分くらい。
行き先を唐戸市場や唐戸ターミナルと決めているなら
関門海峡トンネルを利用した方が楽かなと思います。
唐戸市場で腹ごしらえ

唐戸市場のお寿司とフグの味噌汁を飲むために朝ごはん抜いてきたので
今回、ものすごく楽しみにしていました。
立体駐車場もあり、1時間無料。
車を出す時に超過した時間の駐車料金を支払うシステムです。
毎週金曜日・土曜日・日曜日・祝日に市場で新鮮なお魚を使ったイベントを行っています。
市場なので営業時間や開催日はサイトをご確認ください。
唐戸市場の営業カレンダー
隣接するカモンワーフは曜日に関係なく、営業しています。
唐戸市場は美味しいものがたくさんで、素敵なところ。でもひとつだけ悩みどころが。
お寿司は手頃。でも食べる場所はベンチ中心
⬇️フグの味噌汁とお寿司(ぶりとろ・ふぐ・マグロの脳天・サーモン)

車から出ると、海が見える場所にベンチがたくさん。
観光客もかなり多い。
そして、風も強い。
「ここで食べるのは難関だな。」
これが私の率直な感想でした。
(後で調べたら、唐戸市場内の2階休憩スペースで購入した商品を座って
食べることができるらしい。)
せっかく来たからにはお寿司とフグの味噌汁はゲットしなければ。
そんな気持ちで唐戸市場内へ。
お昼時もあってか、ものすごくごった返していました。
ベンチは空いていたのですが、風が強くて容器が飛んで行きそうになるし
大変でした。
それに、お寿司と味噌汁で両手がふさがっているのは何かと不便。
今度行く時はバスケットでも持って行こうと思いました。
ある程度、カバンの中には自分の使い勝手のいい物を用意しておくと安心です。
50代女ひとり日帰り旅行の持ち物は?安心して楽しむための必需品リスト
カモンワーフは楽しいところだけど
唐戸ターミナルとカモンワーフは隣接していて、
船の待ち時間にちょっとしたおみやげなど、お買い物を楽しめます。
グルメ海鮮やスイーツも豊富で、写真映え間違いなしなのですが、
飲食店の単価が少し高いような。
「観光地価格だから仕方ないけど……。」
と、思いました。
価値観は人それぞれなので、イベント時に爆買い!
の感覚で行くとまた感覚が違ってくるかもしれません。
唐戸ターミナルから巌流島へ
軽くお昼ご飯を食べた後、唐戸ターミナルに行ったら、もう巌流島行きのフェリーが出た後で
次の便までしばらく時間があったので、ターミナル付近を探索してました。
ちなみに巌流島の正式名称は『船島』といいます。
カモンワーフは飲食店以外に水族館、遊園地など遊び場も豊富なので、
次唐戸にきた時はとりあえず水族館から…と思いました。

チケット売り場と待合室の様子

巌流島までは40分間隔で船が運行されていて、
唐戸ターミナルから巌流島までは約10分で到着。
ひとり旅でも気軽に行ける歴史スポットです。
待合室は切符を購入する乗客で混雑していました。
事前に船の切符を購入しておいた方がいいと思います。
私が行った時は現金のみの対応でした。料金は往復900円。
※2026年2月時点の情報です。
だいたいの目安
・島の滞在時間(例:30〜60分で十分)
・全体の所要時間(唐戸市場込みなら半日)
念のため、電子マネーと現金を両方持っておいた方が無難です。
この時はまだ
「それにしても、ここから10分で着く巌流島ってどんなところ?」
「そういや昔、アントニオ猪木も巌流島で試合したんだっけ」
と、こんなことを考えていました。

船に乗った瞬間、視線は橋ではなく海へ
下関の海は、相島の海とはまた違った景色と海の色が深い。
海の上は、思ったより静かで、風は冷たく感じました。
冬の相島とはまた違った潮の流れだったような気がします。
冬の相島への行き方|渡船場の場所とフェリーの乗り方を写真付きで解説
船内では巌流島コースガイドの音声が流れています。
でも私の視線は、別の場所に吸い寄せられていきました。
歴史の島へ向かう途中で、心を奪われたもの

巨大な貨物船に目が釘付けになった
門司港もですが、下関も大きな港があって、
コンテナを乗せた大型船が行き来しています。
海の色と船の色のコンストラクトが本当にきれいで思わず
「わぁ……」
と、声が出て、ときめきが止まりません。
たしか、本当の目的は巌流島のはず。関門橋だって主役級のはず。
それなのに私は関門橋よりも、この船から目を離せなかったのです。
フェリーの乗っている間、何隻も貨物船が行き来していましたが、
本日のNo. 1はもうこの貨物船で決まり。
対岸の工場アームがかっこよすぎた
大型船の余韻もそこそこに巌流島に到着。
巌流島そのものは平坦な島なので、島内にある展望台から
360°パノラマで関門海峡の景色を楽しむことができます。
「思っていたより風が強くて寒いな。」
そんなことを思いながらジンバルカメラを片手に対岸を見ると、
私の大好きな光景が広がっていたのです。
海のキラキラと、静かに働く鉄

対岸の向こうには鉄鋼関係らしき工場のアームが、まっすぐ空に向かって伸びています。
海の光をキラキラと浴びながら、静かに、そして力強く自分の存在を
主張しているように見えます。
鉄の塊なのに、生きているみたいだった。
歴史より今この瞬間の風景に惹かれる自分。
だって、この瞬間はもう2度と目にすることはないとわかっているから。
冷たい潮風とにおい、波の音、空の色。
絶対忘れることのないであろう景色でした。
巌流島に着いたけれど

なんだかんだで、巌流島に滞在したのは40分くらいだったと思います。
その40分の間、私は何をしていたかというと、時折通過する大型貨物船と、
反対方向の鉄鋼系工場のアームを小走りで交互に見ていたのでした。
せっかく巌流島に来たのに、鉄ものに全振りしているという。
でも、全然後悔していないし、むしろ別方面の巌流島の楽しみ方を
知ることができて、とてもラッキーでした。
「正直、いちばん心が動いたのは行きの海と鉄だった。」
これが巌流島に初めて行った私の感想です。
風が強くて寒かった
波は穏やかだったはずなのに、巌流島に着くと遮るものがないせいか、
ものすごく風が強くて、寒かったです。
しかも全方向から風がくる。
島にいくつかあづまやがあって、あまりの寒さのあまり、
帰りのフェリーが来るまで観光客の方々が寄り添っていました。
とにかく冬の海風は寒すぎました。行かれる方は、防寒対策を入念に。
正直、いちばん印象に残ったのは
あれだけ巌流島に行くのを楽しみにしていたのに、正直印象に残ったのは
今でも現役で立派に働く、大きな鉄たちでした。
鉄の建造物って、一見するととても無機質な物。
たしかにそうかもしれません。
でも、私にはそう思えないんです。
鉄の塊があんな風にかたちを変えて働いている。
まるで生きているみたいに感じるのです。
歴史より、今も動いているものに惹かれる理由

私はもともと古い建物や鉄の構造物が好きで、特に好きなのは軍艦島。
25年くらい前に偶然テレビの特集かなにかで見た時の衝撃。
今は誰も住んでいない、かつては大きく栄えた小さな炭鉱の島。
誰も帰ってこないのに、ずっと静かに、まるで誰かの帰りを
待っているような風景がいまだに忘れられません。
その時からずっと
「軍艦島に泊まれるものなら泊まりたい。」
と思っているのです。
みんなが「きれい」と言う景色より、
今も働いているものや、少し朽ちかけたものに目がいってしまう。
そこに積み重なった時間の気配が、どうしようもなく好きなのだ。
十年ほど前、軍艦島クルーズで波が高く、上陸できなかったことがある。
あの島もまた、静かに息をしている場所だ。
今日、関門海峡で見た巨大な鉄も、
いつかは誰にも触れられず、潮風に削られていくのだろう。
そう思ったら、ますます目が離せなくなった。
動いていない鉄を見ると、少し怖い。
でも、それ以上に寂しい。
そこに確かにあった時間を想像してしまうから。
歴史の島へ向かう船で、私は今も動き続けている鉄に心を奪われた。
いつか軍艦島に行きたいと思っている。
人がいなくなった建物が、静かに息をしている場所。
今日、関門海峡で見た巨大な鉄も、いつかはそうなるのだろうか。
そう思ったら、ますます目が離せなくなった。

