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5月の終わり、初夏の風が吹く相島へ。定点観測で見守る「命の交差点」と、猫たちの居場所

こんにちは。

毎月、島で活動するボランティアさんへ猫のフードを届けるために相島(あいのしま)へ通っています。

夫に

「毎月行ってて飽きないの?」

と聞かれますが、

「そっちこそ毎日ゲームして飽きないの?」

と、心の中でつぶやいています。

私にとって「マンスリー相島」(フード持参で猫に会いにいくこと)は、

大好きな猫たちへの「猫カフェ代」のようなもの。

定点観測を続けることで見えてくる、島のリアルな表情を今月もお届けします。

5月の終わりの金曜日。朝一番の定期船に乗り込み、相島へと向かいました。

空を見上げると、五月晴れというよりは、まるで梅雨の合間に顔を出した

「真夏」のような力強い青空が広がっています。

朝イチの船内は、島へ通勤・通学する方や島民の皆さんがほとんど。

【福岡・相島】1便の船内。結構空いてるように見えて2階デッキは観光客でいっぱい。2026年5月撮影
2階デッキに行くと観光客が結構いた。クルージングだもんなあ

まだ観光客の姿はまばらですが、家族連れや女性の2人組、

そして大きな一眼レフカメラを抱えた男性の姿も見かけました。

相島はたまにこういう「カメラガチ勢」と遭遇します。

島の夏が始まっている?「猫たちの暑さ対策」

船が港に到着すると、一瞬だけ乗客でわっと賑わいます。

【福岡・相島】朝イチの便に乗って上陸後の様子。まだ人は少ない。2026年5月撮影
1便で降りたらこんな感じ。まるでアイドル撮影会

そして、あっという間にいつもの静かな時間が戻っていく。

さっそく猫たちに挨拶を……と思いきや、港の周辺には猫の姿がほとんどありません。

上陸して最初に見かけたのは、5匹くらい。

朝イチ便の時は結構見かけるのに今回は少ない。

「みんな、どこへ行ったんやろか?」

だいたい居場所はわかってるのに、なぜか不安になってしまうのでした。

猫は知っている。お気に入りの「風の通り道」

あまりにも表通りに猫がいないので、

大好きな昭和ガラス(古い民家の窓ガラス)を探すついでに、一歩路地裏へ足を踏み入れてみました。

すると、……いた!

【福岡・相島】路地裏の木陰で眠るネコたち2026年5月撮影
ここは風の通り道で、猫たちに人気のスポット

日差しを遮る日陰や、心地よい風が通り抜ける狭い路地裏で、

猫たちがのんびりと寝そべっています。

猫たちが地面と同化してるから、気づかず一度素通りしてしまった。

まだ5月とはいえ、人間が暑いと感じる日は、体高の低い猫たちにとってはそれ以上の暑さ。

彼らは島の中で一番快適な「風の通り道」を、ちゃんと知ってます。

暑い日に行くと、猫のいるところはだいたい風が吹いてる。

この日、島を軽くまわって見かけたのは合計で20匹いたかどうか。

毎月通っている私としては

「あぁ、もう暑いからこんなもんだな」

と、ひとりで納得していたけれど、初めて観光で来られる方は、

「猫いないじゃん」

って思うかもしれません。

います。暑くて表に出てないだけ。

猫たちに会うなら、日差しの穏やかな朝早い時間帯や、

日陰の路地裏をそっと覗いてみるのがおすすめです。

こんな感じでこっそりいるので、こちらもこっそりズームで撮影しました。

【福岡・相島】民家の裏にあるシンクの上でスヤスヤ眠る猫2026年5月撮影
ここまでくると生活の知恵レベル。本当にひんやりしたところ探すの得意だな…

ボランティアの現場から。消えゆく命と、生まれる命の狭間で

朝船から降りると真っ先に毎月フードを届けているボランティアさんにフードを届けに行って、

いつものようにお話をしました。

ボランティアさんによると、現在7歳くらいになる島の猫が体調を崩しており、

「もうあと数日持たないかもしれない」とのこと。

元気な頃はよく防波堤の近くにいた子だった。

この日も、再び病院へ連れて行く準備をされていました。

小さな島で猫たちを見守り続けるボランティア活動ですが、

実は多くの課題も抱えています。

ボランティアの皆さんも体力の限界を感じていて、

「自分たちの代で、この活動(地域猫の管理)を終わりにしたい」

というのが本音です。

朝と夕のフードと飲み水の用意、トイレの後片付け、外にある猫小屋の掃除…

書きながら想像するだけでしんどい。

しかしその一方で、他の住人の方から

「相島の猫をなくしたくない」という声があがり、

またどこかで新しい子猫が生まれたというお話も耳にしました。

島に限らず、私たちが生きる世界には、どこにでも

「消えゆく命」と「新しく生まれる命」の交差点があります。

なんかいろいろ考えさせられました。

ちょっと立ち止まって考えたいこと

「相島の猫をなくしたくない、残したい」

と願う気持ちは、正直わからなくもない。

観光資源としても大事だし。

でも、

「では、その命の面倒は一体誰が、どのように見ていくのか?」

という現実に、私たちは真摯に向き合う必要があります。

可愛い猫たちに癒やされる場所だからこそ、

その裏側にある命の重みと、それを支える人々の地道な努力があることを、

忘れないようにしたいものです。

ジンバルカメラ撮影VS換毛期の猫たち

お堅い話はここまで。

この日も、やっと操作方法がわかってきたジンバルカメラを片手に、

少し離れたところから猫たちの自然な姿を撮影しようと、

その場にしゃがみ込んでみました。

ところが、人懐っこい相島の猫たち。

「なにそれおいしいの?」と言わんばかりに、グイグイとカメラの目の前まで近寄ってきます。

【福岡・相島】撮影しようとしゃがんだらグイグイやってくる猫。2026年5月撮影
遠くから撮るつもりがグイグイやってくる

レンズの目の前は、猫のドアップばかり。

背景を含めた「引きの写真」を撮りたかったのですが、

うれしいアクシデントに大苦戦してしまいました。

しかも、今の季節はちょうど換毛期。

猫たちが体をすり寄せてくるたびに、大小の毛玉がキラキラと初夏の光を浴びて

まるでたんぽぽの綿毛のように宙に舞い上がります。

汗で猫の毛が顔に張りついてくる。

メイク落ちるからハンドタオルでガシガシできない。

デニムも毛だらけ。

帰宅後、服にコロコロをかけたらごっそりと毛がついていたのは言うまでもありません。

2026年夏最新!「道の駅あいのしま」のひんやり和スイーツ

島を歩いて小腹が空いたら、ぜひ立ち寄ってほしいのが

「道の駅あいのしま」です。

朝10時からオープンしている館内を覗くと、

これからの季節にぴったりの、美味しそうな夏限定(※取材時)スイーツが登場していました!

わらび餅や求肥(ぎゅうひ)、お団子を贅沢に使った、見た目にも涼やかな和スイーツです。

【福岡・相島】道の駅あいのしまの店舗の新メニューポスター2026年5月撮影
もしかして夏限定なのか、それとも通年やるのか。初めて見た。

インバウンド向けなのかと思ったけど、ここ何年か和スイーツきてるんだった。

島をてくてく歩いていると電動キックボードを利用している方の姿も見かけました。

以前乗ったことあるんですが、快適で楽しすぎた。

【福岡・相島】レンタルキックボードに乗る女性2026年5月撮影
私も次来たらレンタルキックボード乗ろうと思いました。いいな…

これからの本格的な夏シーズン、風を感じながら島巡りを楽しむにはぴったりのアイテムですね。

今回の5月の定点観測は、初夏の訪れと、

猫たちのたくましい生活の知恵を感じる旅となりました。

ボランティアさんとは、

「これから先、台風の季節になると船が欠航しがちになるから困るね」というお話もしました。

天候に左右されやすい離島ならではの悩みです。

「また来月も来るね」

お気に入りの子の頭をそっと撫で、後ろ髪を引かれながら帰りのフェリーに乗り込みました。

【福岡・相島】相島から帰るフェリーの上から見える風景。2026年5月撮影
またね


これから相島を訪れる予定の方は、日中は島の照り返しがすごいので

熱中症対策を万全に、

そして路地裏で静かに涼む猫たちを見かけたらそっとズームで撮影してくださいね。