【相島の建物・町並みを知りたい人向け】相島はなぜ「新しめの家屋」が多いのか?
福岡県新宮町からフェリーで約20分。
猫の島として知られる相島(あいのしま)を訪れた際、
「思ったよりも新しい家やリフォームされた建物が多いな」と感じたことはありませんか?
どこか懐かしいレトロな離島の風景をイメージして訪れると、
モダンな外壁やきれいなアルミサッシの住宅が目に入り、意外な印象を受けるかもしれません。
この記事では、「なぜ相島の町並みは新しく見えるのか?」という疑問について、
潮風(塩害)の影響や島ならではの暮らしの背景を交えてわかりやすく解説します。
詳しいアクセス方法はこちらの記事からどうぞ。

相島の町並みが新しく見える最大の理由は「塩害」
相島の住宅に建て替えやリフォームが多い最大の理由は、
四方を海に囲まれた環境特有の「塩害(えんがい)」にあります。
塩害が建物に与える影響
海に囲まれた離島では、
日常的に吹き付ける潮風(海水に含まれる塩分)が建物や設備に大きなダメージを与えます。

主な影響としては以下のようなものが挙げられます。
- 金属の腐食とサビの進行: 屋根やトタン、アルミサッシ、給湯器、自転車などの金属部分に塩分が付着すると、内陸部よりも圧倒的に早くサビや劣化が進みます。
- 外壁や塗装の劣化: 海風に晒され続けることで塗装の剥がれや外壁材の痛みが早まり、本来の耐用年数よりも短い周期で修繕が必要になります。
単なる表面の汚れと異なり、塩分は建物の深部まで劣化を早めてしまうため、
定期的な塗り替えやパーツ交換だけでは追いつかなくなるケースも少なくありません。
その結果、修繕を繰り返すよりも
「塩害に強い最新素材を使って建て替える」という選択を取るご家庭が多くなり、
現在の新しさが目立つ町並みへとつながっています。
実際に島を歩いて気づいた「塩害と暮らす工夫」のリアル
実際に相島の集落を歩いてみると、
説明を聞くだけでは気づかない「塩害対策の工夫」が至るところに見られます。
例えば、多くの住宅で使われているサッシやバルコニーの手すり。
一見すると新しく見えますが、近づいてよく観察すると、
潮風によるうっすらとした白い跡が付着していたり、
ネジなどの小さな金属部品だけが少し錆びていたりと、海沿い特有の過酷な環境が垣間見えます。
また、住民の方が日常で使われている自転車や軽トラックも、
定期的に洗い流されたりしている様子が伺えます。
島の人々にとって「塩害対策」は特別なことではなく、
日々の暮らしに溶け込んだ当たり前のルーティンなのだと実感させられます。
新しさの中にひっそり残る「昭和の面影」を探す楽しみ
建て替えやリフォームが進む一方で、相島には昔ながらの表情も大切に残されています。
細い路地の奥へ一歩入ってみると、以下のような昭和レトロな風景に出会うことができます。
- 潮風に耐えてきた木造家屋や苔むした石垣
- どこか懐かしいトタン塀や錆びた看板
- 小窓に飾られた希少な「昭和ガラス(桜模様)」
ただ「新しい」「古い」を見るのではなく、
「なぜこの建物は新しいのか?」
「どうやって潮風と付き合ってきたのか?」
という視点を持って歩くと、島の景色がより深みを増して見えてきます。

相島の町並み(住宅街)を散策する際の大切なマナー
レトロな路地や可愛らしい猫たちに夢中になるとついつい夢中になってしまいがちですが、
集落エリアを歩く際は以下の点に配慮しましょう。
- 撮影時のプライバシー配慮: 家の中が写り込まないよう、また島民の方のお顔が写らないよう撮影マナーを守り ましょう。
- 敷地内に無断で入らない: 私有地や民家の敷地、軒先には立ち入らないようにしましょう。
- 生活道路を塞がない: 細い路地が多いので、写真を撮る際も立ち止まりすぎず、通行の邪魔にならないよう注意しましょう。
まとめ|相島の町並み散策を楽しむポイント
- 相島に新しい家が多い理由: 潮風(塩害)による劣化が早く、建て替えやリフォームのサイクルが早いため。
- 散策の楽しみ方: 最新の防塩対策がされた家々と、路地裏に残る昭和の面影のコントラストを楽しむ。
相島を訪れる際は、可愛らしい猫たちだけでなく、
島の人々が海とともに暮らしてきた証である「町並み」にもぜひ注目してみてください。
