雨の日こそ似合う、レトロ散歩
今回は、福間駅からひと足のばして、ずっと気になっていた「津屋崎千軒(つやざきせんげん)」を歩いてきました。

この日の空は曇り時々ポツポツ雨。
しかし、歩き始めてすぐに「この天気でよかったかも」と思いました。
しっとりとした路地に漂う静けさ。
晴れの日とはまた違う、なんとも言えない情緒が街全体を包んでくれます。
この記事では、実際に歩いて出会った見どころや、地元の方に教えていただいた街の秘話、
これから訪れる方に役立つワンポイントをご紹介します。
次のお休みのお散歩プランに、ぜひ役立ててください。
昭和レトロな町並みは福間駅周辺にもあります。
【炭鉱バブル】福間の路地裏散策も昭和の街並みを紹介しています。
津屋崎千軒ってどんなところ?
「千軒」の名前の由来

津屋崎千軒は、かつて海運業で大きく栄えた港町です。
全盛期にはさまざまなお店や家が千軒近く建ち並んでいたことが、その名の由来といわれています。
実際に街中を歩いてみると、当時の賑わいの名残が今も街のあちこちに残っているのを感じます。
福間駅からのアクセス

福岡県外からお越しの方は、まずJR福間駅を目指すのがスムーズです。
博多駅や福岡空港からも30〜40分ほどでアクセスできます。
| 出発地 | 交通手段・ルート | 所要時間 | 備考 |
| 博多駅 | JR鹿児島本線(快速または区間快速) | 約25分 | 乗り換えなしでスムーズに到着します。 |
| 福岡空港 | 地下鉄空港線で博多駅へ(約5分) → JR鹿児島本線に乗り換え | 約35〜40分 | 福岡空港から博多駅までのアクセスが非常に良好です。 |
| 小倉駅 | JR鹿児島本線(快速) | 約40〜45分 | 北九州方面・新幹線(小倉着)からのアクセスも便利です。 |
福間駅に到着した後は、バスまたはレンタサイクルで津屋崎千軒へ向かいます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出発地 | JR福間駅(みやじ口) |
| 交通手段 | バス(約15分) |
| 場所 | 福津市津屋崎(旧・宗像郡津屋崎町)。宮地嶽神社よりさらに少し先 |
| 目印 | 「津屋崎千軒なごみ入口」 |
また、福間駅の2階にある「ふっくる」ではレンタサイクルも利用できます。
ゆっくりエリアを回りたい方には便利ですが、
今回は「とにかく早く歩きたい!」という気持ちが勝ってしまい、バスを選びました。
💡 旅のワンポイント|バス停探しは余裕をもって
津屋崎千軒方面のバス停は、駅周辺で少し見つけにくく感じました。そのため事前に乗り場を地図やバス会社の案内で確認しておくと安心です。、乗車前に運転手さんに行き先を確認するのもおすすめです。
朝の福間駅は通勤・通学の方でにぎわっています。
日常の風景から、バスでふわっと別世界へ向かう感覚も、なかなかおもしろいものです。
【津屋崎千軒見どころガイド】時が止まったような街並みを巡る
海沿いに佇む、かつての割烹旅館

海のそばで見つけたのは、かつて割烹旅館だった建物。
「全盛期にはどんなお客さんが泊まって、芸者さんを呼んで宴会をしていたのだろう」
と、さらに想像がどんどんふくらみます。
港町の華やかな夜を思い描きながら眺めるひとときは、津屋崎千軒街歩きならではの楽しみです。
ナショナルの看板が迎えるレトロな電気店

思わず吸い寄せられたのが、懐かしいナショナルのマークが入った電気店。
しかし…。四つ脚のテレビのイラストがなんともエモい。
このような昭和の暮らしを思い出させる佇まい。
ここから私の津屋崎千軒散策が本格的にスタートしました。
暮らしの息遣いが残る津屋崎千軒の町並み




実際、街を歩くほどに現れるのは、このような風景です。
- 大きな町屋造りの建物:かつての商家の面影を残す堂々たる姿
- 一見開いていないように見えるけど実は開いているお店:画像左下はパン屋さんのショーケースです。木枠使っていろんなパンを作っていたのでしょうか…?
- 錆びたトタン壁:雨に濡れてさらに色が深まり、さらに味わいが増します
- 味わい深い木造家屋:長い年月を経た木の質感が魅力
- 津屋崎土人形のお店:街並みにしっくりなじんで、素朴で温かみのある郷土の手仕事
- 現役のテーラー:今も街の暮らしに息づく津屋崎千軒仕立て屋さん
観光地としてつくられた街並みではなく、今も人が暮らし、働いている場所、津屋崎千軒。
だからこその「生活の温度」が感じられるのかもしれません。
圧巻のスケール!巨大な壁が続く津屋崎千軒酒蔵

津屋崎千軒を歩いていると、目の前にドーンと現れる大きな壁。
「酒蔵かな? 入り口はどこ?」
と探してしまうほどの広い敷地です。
曇り空の下で見る黒塗りの壁は、重厚感と静けさがあり、思わず足が止まりました。
この迫力は、ぜひ実際に見て感じていただきたい景色です。
【ローカルな魅力】地元のおじ様に教わった街の秘話
【海運歴史の跡】津屋崎千軒看板に残る「電話○○番」の謎

金物屋さんなどの看板に、シンプルに「電話○○番」とだけ書かれているのを発見。
- 「電話交換手がいた時代のもの?」
- 「築100年を超えているのかも?」
- 「『各国陶器』って、輸入系のお店だったのかな?」
- 「レンガの煙突は何の跡なんだろう?」
こんなふうに、あれこれ想像しながらシャッターを切る時間も、街歩きの楽しみのひとつです。
津屋崎千軒の街歩き恒例の温かい交流
夢中になって写真を撮っていると、隣の家のおじ様に「どこから来たと?」と声をかけられました。
こんな出会いも、地方の街歩きの醍醐味です。
おじ様は、昔この前を通っていたバスの話や、レンガの煙突は昔の醤油の蔵の跡であること、
そして、酒蔵は今も営業中であることなどを、詳しく教えてくださいました。
実はこの方、この一帯の地主さん。もう、びっくりしました。
どうりで詳しいわけです。
まさに街の生き字引のような方でした。
💡 旅のワンポイント|地元の方との会話も楽しんで
気になったことは、失礼のない範囲で声をかけてみると、ガイドブックには載っていないお話に出会えることがあります。また、撮影の際は、お住まいの方の迷惑にならないよう配慮しましょう。
【津屋崎千軒立ち寄りスポット】豊村酒造と津屋崎港
豊村酒造|奈良漬・甘酒・日本酒との出会い
おじ様の情報を頼りに酒蔵へ戻ってみると、ちゃんと営業中!
豊村酒造の店内には奈良漬、甘酒、日本酒が並んでいました。


- 日本酒はもちろん、お酒が苦手な方には甘酒もおすすめ
- そして奈良漬は、旅のおみやげにもぴったり
大きな黒壁の内側で、今も酒造りの営みが続いていると思うと、
そして、外から眺めていたときとはまた違った感慨があり、「おお〜」と思わず声が出てしまいます。
津屋崎港|「ザ・漁港」の風情を眺めて

帰りに足をのばしたのが津屋崎港。
津屋崎漁港はたくさんの漁船が並ぶ、まさに「ザ・漁港」という景色でした。
実は、港の周りには立派なお宅が多く、
「もしかして、これが噂の『お魚御殿』かな?」と、かつての漁業の活気に思いを馳せました。
津屋崎千軒を楽しむためのワンポイント【実用アドバイス】
訪問時間帯とトイレ事情
💡 旅のワンポイント|お店の開く時間を意識して計画を
津屋崎千軒はレトロ風カフェや休憩スペースもあります。しかし、朝早い時間だとまだ開いていないことがあります。したがって、トイレは福間駅で済ませておくか、お店が開く時間帯に合わせて訪れるのがおすすめです。
拠点「津屋崎千軒なごみ」を活用しよう

街歩きの目印となる「津屋崎千軒なごみ」は、普段は朝9時オープンで、休憩・カフェスペースもあります。
今回は残念ながらお休みですが、散策の拠点として活用するのにぴったりの場所です。
💡 旅のワンポイント|訪問前に営業日をチェック
私のようにお休みに当たってしまわないよう、出発前に営業日・営業時間を確認しておくと安心です。
津屋崎千軒散策のモデルコース(目安)
例えばこんな感じです。
- 福間駅(みやじ口)からバスで津屋崎千軒へ(約15分)
- 津屋崎千軒なごみ周辺から街歩きスタート
- 旧割烹旅館、電気店、テーラー、クリーニング店などを眺めながら路地を散策
- 豊村酒造でお買い物
- 津屋崎港で漁港の風景を楽しむ
- バスで福間駅へ
また会いに来たくなる、生活の息遣いが残る街、津屋崎千軒。
福間駅周辺とはまた違う「懐かしさ」と、今もここで暮らす人々の息遣い。
津屋崎千軒は、そんな空気を全身で感じられる素敵な場所でした。
今回は早い時間の散策でした。今度はお店が開いている時間帯にもゆっくり訪れてみたいと思います。
カフェで一息ついたり、お店をのぞいたり、また違った表情に出会えそうです。
雨の日も、曇りの日も、晴れの日も。
レトロな街歩きがお好きな方は、ぜひ津屋崎千軒を歩いてみてくださいね。
【スポット情報まとめ】
- エリア:福岡県福津市津屋崎(津屋崎千軒)
- アクセス:JR福間駅(みやじ口)からバスで約15分
- 拠点スポット:津屋崎千軒なごみ(通常9:00オープン/カフェスペースあり)
- 立ち寄りスポット:豊村酒造、津屋崎港
- レンタサイクル:福間駅2階「ふっくる」
- ※営業日・営業時間は訪問前にご確認ください

